
【年齢別】小学生向け英語学習アニメ&YouTubeおすすめ10選|見るだけで効果的な勉強に

こんにちは。元翻訳者(英検1級)、子育て卒業組の「ねこみみ」です

うちの子、YouTubeばっかり見てて…
どうせ見るなら、少しでも英語に触れてくれたらいいのに…
そんなお悩みをお持ちのみなさま、そのスクリーンタイム、実は英語力アップの時間に変えられるかもしれません
科学的にも、映像と音声を同時にインプットできる動画は、子どもの言語習得に非常に効果的であることがわかっています
特に、デジタルネイティブ世代の子どもたちにとって、動画は教科書よりもずっと直感的で、楽しく学べるツールなのです
- YouTubeを安全な英語学習ツールにするための具体的な設定方法
 - 子どもの英語力を伸ばす「神動画」の選び方と、効果的な字幕の使い方
 - 学年別のおすすめ英語学習チャンネル10選
 - 視聴効果を倍増させる親子での簡単アクティビティ
 
- 子どものYouTube時間を「英語学習」に有効活用したい保護者
 - 子どもに楽しく、かつ安全に英語に触れさせたい方
 - すぐに実践できる具体的な動画の選び方や、おすすめチャンネルを知りたい方
 
わが子のための「神動画」の選び方と安全な使い方
無数にある動画の中から最適な一本を選ぶのは至難の業
でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、YouTubeは最強の英語教材に変わります
選び方の3つのルール
「好き」を原動力に!
大切なのは、お子さん自身が「見たい!」と思うコンテンツを選ぶこと
動物が好きなら科学用語が多くても『Wild Kratts』に夢中になるでしょうし、プリンセスが好きならディズニー作品が一番です
子どもの「好き」という気持ちが、モチベーションになります
「ちょっと簡単」がちょうどいい
内容が難しすぎると英語嫌いの原因に、簡単すぎると学びにつながりません
初めは「少し簡単かな?」と感じるレベルからスタートし、「英語わかる!」という自信を育ててあげましょう
「言ってみたくなる」を仕掛ける
ただ見るだけでなく、一緒に歌ったり、セリフを真似したりする「アウトプット」の機会がある動画は学習効果がぐんと高まります
キャッチーな歌やフレーズが多いチャンネルを選んで、親子で真似してみてください
YouTubeを「安全な英語教室」にする3つの設定
YouTubeには便利な機能がある一方、意図しない動画に飛んでしまうリスクもあります
簡単な設定で、安全な学習環境を作りましょう
子ども専用アカウントを作成する
視聴履歴が最適化され、不適切な動画が表示されるリスクがぐっと減ります
見せたい教育系チャンネルだけを登録し、「登録したチャンネルの動画だけを見ようね」というルールを作るのがおすすめです
自動再生は必ずOFFに!
意図しない動画の連続視聴を防ぐ最も効果的な方法です
スマホ、タブレット、テレビなど、すべてのデバイスで設定を見直しましょう
最強の味方「YouTube Kids」を活用する
最も安全なのは、子ども向けに設計された「YouTube Kids」アプリを使うことです
保護者が許可したチャンネルだけを表示する設定も可能で、完全に管理された環境を構築できます
効果を倍増させる「字幕」活用法
字幕は非常に強力なツールですが、使い方にはコツがあります
子どものレベルに合わせて3つのステップで進めるのが効果的です
ステップ1 英語音声+日本語字幕
まずは内容をしっかり理解することに集中します
英語の音はBGMのように聞かせる「かけ流し」と捉えましょう
ステップ2 英語音声+英語字幕
学習効果が最も高いのがこの段階
聞こえてくる「音」と画面の「文字」が一致する経験を繰り返すことで、リスニング力とリーディング力が同時に鍛えられます
ステップ3 英語音声+字幕なし
物語を知っているお気に入りのエピソードを字幕なしで見ることで、純粋なリスニング力が試され、英語が「わかる」自信につながります
【学年別】鉄板チャンネル10選のリスト
数あるチャンネルの中から、「楽しさ」「教育的価値」「安全性」の3つの基準で厳選しました
| チャンネル名 | 対象学年 | 主な学習効果 | 英語の種類 | 主な視聴方法 | 
| Peppa Pig | 低学年 | 日常会話、家族の対話 | イギリス | YouTube, Netflix | 
| Super Simple Songs | 未就学~低学年 | 発音、リズム、基本単語 | アメリカ | YouTube | 
| Alphablocks | 低学年 | チャンネル名 | イギリス | YouTube | 
| Curious George | 低学年 | 語彙、状況理解 | アメリカ | YouTube, NHK Eテレ | 
| PJ Masks | 低学年 | アクション語彙、問題解決 | アメリカ | YouTube, Disney+ | 
| Wild Kratts | 中~高学年 | 科学・生物の専門用語 | アメリカ | YouTube, PBS Kids | 
| Nat Geo Kids | 中~高学年 | ドキュメンタリー、自然科学 | アメリカ | YouTube | 
| Storyline Online | 中~高学年 | 読解力、リスニング | アメリカ | YouTube | 
| Pokémon | 中~高学年 | 複雑なストーリー、多様な語彙 | アメリカ | YouTube | 
| TED-Ed | 高学年~ | アカデミックな語彙、論理的思考 | アメリカ | YouTube | 
【低学年向け】まずは英語を好きになる!耳と心を育てる鉄板チャンネル
小学校低学年の子どもたちは、繰り返しを好むという発達段階にあります
この時期の英語学習の目標は、英語に対するポジティブな感情を育み、「英語=楽しい」という体験を作ることです
難しい文法や読み書きよりも、まずは英語特有の音やリズムに耳を慣らし、聞く力を養うことが重要となります
ここで紹介するチャンネルは、まさにその目的を達成するために最適な選択肢です
1. Peppa Pig (ペッパピッグ): 日常会話の宝庫
出典:Peppa Pig – Official Channel
概要と対象年齢
イギリス発の、こぶたの女の子ペッパとその家族の日常を描いた世界的な人気アニメ。1話が5分と短く、完結型のストーリーで構成されているため、集中力が続きにくい幼児から小学校低学年(3歳~7歳)に最適です
イギリス英語 | YouTube, Netflix
主な学習効果
- 自然な日常会話
家族との対話、友達との遊び、買い物など、ごく普通の日常生活がテーマ。「おうち英語」でそのまま使える実用的なフレーズの宝庫です - 明瞭なイギリス英語
発音がクリアで、話すスピードもややゆっくり
美しいイギリス英語は、英語学習の基礎として理想的とされています - シンプルな文法と反復
使われる文法は単純で、重要なフレーズが繰り返し登場するため、英語初心者でも自然に言い回しを覚えることができます 
子どもが夢中になる理由
穏やかで優しいユーモア、共感しやすい家族のやりとり、そしてペッパたちが泥の水たまりでジャンプする時の「ブヒブヒ」という効果音など、子どもを惹きつける要素が満載です 
明るくシンプルな色使いのアニメーションと、5分という短い尺も、この年齢の子どもたちにぴったりです
アドバイス
視聴後、アニメのシーンを再現する遊びを取り入れましょう
ペッパが泥水で遊ぶシーンを見た後、お風呂の時間に “Let’s jump in muddy puddles!” と声をかけるなど、実生活と結びつけることが効果的です

『Peppa Pig』は絵本も豊富に展開されているため、動画と絵本を連動させることで、視聴体験を読書へとつなげることができるよ
2. Super Simple Songs (スーパー・シンプル・ソングス): 歌で英語のシャワーを
出典:Super Simple Songs – Kids Songs
概要と対象年齢
もともとは日本の英会話教室で生まれた、非ネイティブの子どもたちのために作られたYouTubeチャンネル。1歳から7歳くらいまでの幅広い年齢層に支持されています
アメリカ英語 | YouTube
主な学習効果
- 発音とリズムの習得
音楽は、英語特有の強弱アクセントやリズムを自然に身につける上で非常に効果的であることが、複数の研究で示唆されています - 反復による語彙の定着
色、数字、動物、挨拶など、基本的な単語がキャッチーなメロディーと共に何度も繰り返されるため、記憶に定着しやすくなっています - 身体を使った学習
“Head, Shoulders, Knees and Toes” のように、多くの歌がジェスチャーを伴います。言葉と体の動きを結びつけることで、記憶が強化される効果が期待できます 
子どもが夢中になる理由
アニメーションは明るく分かりやすく、メロディーは一度聴いたら口ずさみたくなるほどキャッチーです
また、非ネイティブ向けに意図的にテンポがゆっくりに作られているため、子どもが無理なくついていける点も魅力です
アドバイス
ただ動画を見せるだけでなく、保護者自身が子どもと一緒に歌い、踊ってみましょう。この共有体験が、英語に対するポジティブな感情を育みます

“Clean Up Song” をお片付けの時間に歌うなど、歌を日常生活のBGMとして活用するのも効果的だよ
3. Alphablocks (アルファブロックス): フォニックスが楽しく身につく
出典:Alphablocks
概要と対象年齢
イギリスの公共放送BBCが制作した、アルファベット26文字がキャラクターになった画期的なアニメシリーズ
文字のキャラクターたちが自分の持つ音(フォニックス)を発しながら合体し、単語を作り出します
文字に興味を持ち始める4歳から7歳にとって、非常に重要なチャンネルです
イギリス英語 | YouTube
主な学習効果
- フォニックスの習得
このチャンネルの強みは、英語の読み書きの基礎となるフォニックスを、視覚的・聴覚的に楽しく学べる点です
文字の「音」がどのように組み合わさって単語になるのかというプロセスを直感的に理解できます - 「音」から「単語」への橋渡し
アルファベットの名前を覚えることと、実際に単語を読むことの間にある大きな溝を埋めてくれます 
子どもが夢中になる理由
読み方を学ぶという学習プロセスそのものをゲーム化しています
アルファベットのキャラクターたちは個性的で愛らしく、それらが合体して単語が生まれる瞬間は、この時期の子どもにとって大きな驚きと喜びに満ちています
アドバイス
このシリーズはフォニックスのルールを段階的に積み上げていく構成になっているため、順番に視聴することを推奨します

エピソードで登場した単語(例:”cat”, “dog”)を、視聴後に英語の絵本の中から一緒に探す活動は、学んだ知識を定着させるのに効果的だよ
4. Curious George (おさるのジョージ): 好奇心を通じて語彙を学ぶ
出典:Curious George Official
概要と対象年齢
世界中で愛される絵本を原作とした、好奇心旺盛なこざるのジョージが主人公のアメリカのアニメシリーズ
4歳から8歳の子どもたちに特におすすめです
アメリカ英語 | YouTube, NHK Eテレ
主な学習効果
- 文脈に沿った豊富な語彙
主人公のジョージが言葉を話さないため、ナレーターが彼の行動や状況を丁寧に説明します
これにより、画面の映像と直接結びついた形で、描写的な語彙や表現が豊富にインプットされます - 多様なシチュエーションの理解
各エピソードで、図書館、農場、凧揚げなど、新しいシチュエーションが展開されます
これにより、子どもたちは幅広いテーマの語彙に触れることができます - 明瞭なアメリカ英語
ナレーションや登場人物のセリフは、標準的なアメリカ英語で、発音もクリアで聞き取りやすいです 
子どもが夢中になる理由
ジョージの尽きない好奇心と、それによって引き起こされる微笑ましいトラブルは、子どもたちにとって非常に共感しやすく、エンターテイメント性に富んでいます
各話で描かれる問題解決のプロセスも、子どもの思考力を刺激します
アドバイス
ナレーターの語り口を真似て、子どもの遊びを簡単な英語で実況してみましょう。「You are building a tower. It’s a tall tower!」のように声をかけてみましょう

公式YouTubeチャンネルで全編英語のエピソードが視聴できるほか、NHK Eテレでは二か国語放送も行われているよ
5. PJ Masks (しゅつどう!パジャマスク): アクションで学ぶ動詞と形容詞
出典:PJ Masks Official
概要と対象年齢
夜になるとスーパーヒーローに変身する3人の子どもたちの活躍を描くアニメシリーズ
アクションや冒険が好きな4歳から7歳の子どもたちに絶大な人気があります
アメリカ英語 | YouTube, Disney+
主な学習効果
- アクション関連の語彙
キャラクターたちの決め台詞や特殊能力を通じて、「jump(ジャンプする)」「fly(飛ぶ)」「climb(登る)」といった動的な動詞や、「fast(速い)」「strong(強い)」「invisible(透明な)」といった描写的な形容詞を学ぶのに最適です - 問題解決に関する表現
チームで問題に立ち向かい、解決策を話し合う場面では、「We have to stop him!(彼を止めなきゃ!)」「What’s the plan?(作戦は何?)」といった、協力や戦略に関する簡単なフレーズが登場します 
子どもが夢中になる理由
ヒーローへの変身シーン、それぞれのキャラクターが持つユニークなスーパーパワー、そして分かりやすい「正義と悪」の対決構造は、この年齢の子どもたちの心を強く掴みます
アドバイス
キャラクターのキャッチーな決め台詞に注目しましょう
子どもが何かを持ち上げた時に “Super Gekko muscles!” と言ったり、遊びを始める時に “Into the night to save the day!” と声をかけたりすることで、アニメの世界を日常の遊びに取り込むことができます
低学年向けのチャンネルは、ひとつに絞るよりも、複数のタイプを組み合わせることで効果を高めることができます
音楽を使って言語のリズムを身につける『Super Simple Songs』、物語を通じて社会的な文脈を学ぶ『Peppa Pig』、分析的に言語の構造を理解できる『Alphablocks』
それぞれの良さを掛け合わせることで、バランスの取れた土台を育むことができます
【高学年向け】「わかる」から「使える」へ!知的好奇心を引き出す応用チャンネル
小学校高学年(9歳~12歳)になると、子どもたちの思考は具体的なものから抽象的なものへと大きく発達します
この時期の英語学習は、単に「英語を学ぶ」段階から、「英語で世界について学ぶ」段階へと移行する良い機会です
また、学校のカリキュラムで「読む」「書く」活動が本格化することも、この時期の学習内容に影響を与えます
ここで紹介するチャンネルは、知的好奇心を刺激し、英語を実践的なツールとして使いこなす力を養うためのものです
6. Wild Kratts (ワイルド・クラッツ): 科学と冒険で語彙を爆発的に増やす
出典:Wild Kratts – 9 Story
概要と対象年齢
動物学者のクラット兄弟が、野生動物の生態を調査し、「クリーチャー・パワー・スーツ」を使ってその動物の能力を借りて冒険するアニメシリーズ
知的好奇心が旺盛な7歳から11歳の子どもたちに最適です
アメリカ英語 | YouTube, PBS Kids
主な学習効果
- 専門的な科学語彙
「predator(捕食者)」「habitat(生息地)」「adaptation(適応)」「nocturnal(夜行性)」など、生物学や生態学に関する専門用語が、エキサイティングな文脈の中で自然に登場し、記憶に残りやすくなっています - 内容言語統合型学習 
英語を勉強の対象としてではなく、科学を学ぶための「道具」として使います 
子どもが夢中になる理由
実写の動物映像とアニメーションの冒険が融合したユニークな形式が魅力的です。動物の能力を身につける「クリーチャー・パワー」というコンセプトは、子どもたちのヒーローや変身への憧れを刺激します
アドバイス
アメリカの公共放送PBSの公式サイトには、無料のワークシートやアクティビティが多数公開されています
これらを活用して、視聴後の学びを深めましょう

エピソードで特集された動物について親子でインターネットで調べ、番組で学んだ英単語を再確認するのも良い活動です
7. Nat Geo Kids (ナショジオ・キッズ): 本物の世界を英語で探求する
出典:Nat Geo Kids
概要と対象年齢
ナショナルジオグラフィックキッズの公式YouTubeチャンネル
動物、科学、文化に関する質の高い短編動画を配信しています
8歳から12歳の子どもたちに適しています
アメリカ英語 | YouTube
主な学習効果
- 本物のノンフィクション英語
物語形式のアニメとは異なる、ドキュメンタリーや情報コンテンツで使われる英語に触れることができます
これは、将来のアカデミックな学習に向けた準備となります - 幅広い知識の習得
深海の生き物から宇宙探査まで、多岐にわたるトピックを扱っており、子どもの一般教養と語彙を同時に豊かにします 
子どもが夢中になる理由
ナショナルジオグラフィックならではの息をのむような美しい映像と、子どもたちの好奇心をくすぐる魅力的なテーマが特徴です
アドバイス
親子で一緒に動画を視聴し、「一番面白かった事実は何?」と子どもに尋ねてみましょう
可能であれば英語で答えるように促すことで、能動的なリスニングと内容を要約するスキルが養われます
8. Storyline Online (ストーリーライン・オンライン): 読解力とリスニング力を同時に鍛える
出典:StorylineOnline
概要と対象年齢
アメリカの俳優組合(SAG-AFTRA)の財団が運営するプログラムで、著名な俳優たちが絵本を感情豊かに読み聞かせしてくれます
俳優の姿と絵本の挿絵が巧みに組み合わされた動画は、7歳から12歳の子どもたちにとって素晴らしい学習教材です
アメリカ英語 | YouTube
主な学習効果
- リスニング力
絵本で使われる言葉は、シンプルなアニメのセリフよりも洗練され、文学的な表現が含まれることがよくあります
プロの俳優による表現力豊かな朗読は、最高のリスニング訓練になります - 自立した読書への架け橋
読み上げられる音声と同時にページ上の文字を目で追うことで、話し言葉と書き言葉の結びつきが強化され、子どもが自ら本を読む意欲を促進します - 表現力豊かな話し方の学習
俳優たちはイントネーション、間の取り方、感情の込め方などを駆使して物語の世界を表現します
これは、英語の話し方における最高のお手本となります 
子どもが夢中になる理由
有名なハリウッドスターが読み手として登場することに加え、挿絵が動くなど、質の高い映像制作が子どもたちを飽きさせません
アドバイス
公式サイトで各絵本に対応した無料の「Teacher Guide」を活用しましょう
ここには、視聴前後に使える語彙リストや親子での対話を促す質問が含まれており、学習効果を高めます
9. Pokémon (ポケモン): 「好き」の力で難易度を乗り越える
出典:The Official Pokémon YouTube channel
概要と対象年齢
世界的な人気を誇る「ポケモン」の公式英語版YouTubeチャンネル
すでにポケモンファンである8歳から12歳の子どもたちに適しています
アメリカ英語 | YouTube
主な学習効果
- 複雑な物語と多様な語彙
低学年向けのアニメに比べ、ストーリーはより複雑で、バトルやポケモンのタイプに関する専門用語を含む多様な語彙が登場します - モチベーションによる理解促進
子どもが元々持っているポケモンに関する知識や情熱が「足場」となり、本来の英語レベルよりも難しい内容を理解する助けとなります
好きなキャラクターが何を話しているのか知りたいという強い動機が、学習を後押しします 
子どもが夢中になる理由
言うまでもなく、「ポケモン」だからです笑
魅力的なキャラクター、戦略的なバトル、コレクション要素は、子どもたちにとって強力な動機付けとなります
アドバイス
このチャンネルは、英語字幕を導入する絶好の機会です
子どもは日本語版でキャラクターや基本的なストーリーをすでに知っているため、英語のセリフと画面上のアクションを結びつけることに集中できます
10. TED-Ed (テッド・エド): アカデミックな英語への扉
出典:TED-Ed
概要と対象年齢
幅広い学術的なテーマについて、質の高い短編アニメーションで解説する教育系YouTubeチャンネル
英語上級者、特に10歳から12歳以上の子どもたちに最適です
主にアメリカ英語 | YouTube
主な学習効果
- アカデミックな英語への入門
日常会話とは異なる、よりフォーマルで構造化された言語に触れることができます
これは、中学校以降の英語学習や英検などの資格試験で求められる英語力への橋渡しとなります - 論理的思考と複雑なトピック
「なぜ私たちは眠るのか?」や「忠臣蔵の歴史的背景」といった知的なテーマを英語で探求することで、子どもたちは複雑な事象について論理的に考える訓練ができます - 明瞭で聞き取りやすいナレーション
トピックは高度ですが、ナレーションは落ち着いており、聞き取りやすいペースで話されることが多いため、ネイティブの日常会話よりも理解しやすいです 
子どもが夢中になる理由
非常にクオリティの高いアニメーションが、複雑な概念を視覚的に分かりやすく解説してくれます
1本5分程度という短いフォーマットも、難しいテーマへの心理的なハードルを下げてくれます
アドバイス
TEDの公式サイトでは、動画のスクリプト(文字起こし)をインタラクティブに確認できる機能があります
これを活用して、親子で内容を復習しましょう 
子どもが学校で(日本語で)学んでいる理科や社会のトピックに関連するTED-Edの動画を探して見せるのも、教科横断的な学びとなり非常に効果的です
高学年向けの番組選びは、子どもの学習フェーズの変化を反映しています
低学年では、物語を通して自然に言語を吸収する学びが中心ですが、高学年になると、英語を「道具」として活用しながら知識を積極的に得ていく学びへと移行します
この変化は、将来のより高度な学習に備えるための大切なステップです
「見るだけ」で終わらせない!親子でできる簡単アクティビティ
動画の効果を最大化する鍵は、視聴後のちょっとした働きかけです
ごっこ遊びをしてみる 
アニメで覚えたフレーズを、親子のごっこ遊びで実際に使ってみましょう
『Peppa Pig』を見た後に、「Let’s play house!(おままごとしよう!)」と誘ってみたり 、『おさるのジョージ』のように「You are building a tower!(タワーを建てているね!)」と遊びを実況してあげたり
アニメのフレーズが、生きた言葉に変わる瞬間です
無料ワークシートを活用する 
多くの教育番組は、公式サイトで無料のワークシートやアクティビティ素材を提供しています
『Wild Kratts』の公式サイトには動物の塗り絵や観察ジャーナルが 、『Storyline Online』では各絵本に対応した語彙リストや質問集がダウンロードでき、学習を深めるのに役立ちます 。
テーマを探求する 
動画で扱われたテーマを、さらに深掘りする活動も効果的です
『Nat Geo Kids』でサメの生態についての動画を見たら、週末に水族館へ行ったり、図鑑で調べたりするのです 
デジタルと現実世界での体験を結びつけることで、子どもの知的好奇心はさらに刺激されます
まとめ
この記事では、英語アニメやYouTubeを、お子さんの未来を豊かにする学習体験に変えるための戦略をご紹介しました
その核心は、以下の三点に集約されます
- 子どもの「好き」を尊重し、発達段階に合ったコンテンツを選ぶこと
 
- 保護者が環境を整え、安全で構造化された視聴体験を提供すること
 
- 子どもの成長に合わせて、インプット中心の学習から、英語をツールとして使う学習へと内容を進化させていくこと
 
そして、教材や学習法と同じくらい大切なのが、保護者の関わり方です
大切なのは、子どもと一緒に学び、発見を楽しむパートナーとして寄り添う姿勢です。子どもが「楽しい!」と感じられる体験こそが、生涯にわたる学びの土台をつくります😊











