知らないと損!おうち英語の効果を高める「レクサイル指数」を使った絵本選び

「この本、うちの子には難しすぎないかな?」
お子さんのために英語の絵本や本を探すとき、こんな風に悩んでしまうこと、ありますよね
せっかくなら、子どものレベルに「ぴったり」で、楽しく英語力を伸ばせる本を選んであげたいもの
そのお悩み、「レクサイル(Lexile)指数」というモノサシを使えば、今日からスッキリ解決できます!
そもそも「レクサイル指数」って何?
レクサイル指数とは、一言でいうと「英語の文章の難易度」と「子どもの読解力」を、同じ数字の物差しで測るための指標
アメリカの教育評価機関 MetMetrics社が開発した世界的な基準で、数値が大きいほど、文章が難しいか、読解力が高いことを示します
この指数のすごいところは、「本」と「読む人」の両方を同じ尺度で測れること
例えば、お子さんの読解力が「500L」で、ある本の難易度も「500L」だと分かれば、データに基づいて「この本はうちの子にちょうどいいレベルだ!」と判断できます
幼児向けに便利な特別コードも!
特に小さなお子さん向けの本には、数字の前に特別なコードが付いていることがあります
以下2種類のコードを知っておくと、さらに本選びが楽になりますよ
BR (Beginning Reader)
本を読み始めたばかりの子ども向けの本のことを指します
BRの場合、後ろの数字が大きいほど、より易しい本であることを示します
(例)
100L>BR100L(-100L)>BR200L(-200L)
難しい ←→ 易しい
参考:一般的なレクサイル指数は数値が大きいほど難しく、読解力が高くなる
BRレベルの本の特徴
- 文字が大きい
子どもが読みやすいように、文字が大きくはっきりと書かれている - 絵が中心で、文はとても短い
1ページに1行か、ほんの数語のこともある - かんたんな単語のくり返し
同じ言葉やフレーズが何度も出てくるので、自然に覚えられる - シンプルなお話
すぐに理解できる、単純で分かりやすいストーリー
AD (Adult Directed)
大人が読み聞かせをすることを想定した本です
文章自体は少し難しくても、親御さんがサポートしてあげることで楽しめるように作られています
読み聞かせ用の絵本を探すなら、この「AD」マークが目印です!
AD (Adult Directed)には、数字は付きません
ただし、Amazonなどで「AD460L」のように、ADと数字が一緒に表記されることがあります
この表記は、2つの情報を同時に示しています
①AD: 大人が読み聞かせるのに適していることを示すコード
②460L: その本の文章自体の難易度を客観的に測定したレクサイル指数
つまり、460Lは読み聞かせする側のレクサイル指数と言ってもいいかもしれませんね
レクサイル指数を知る3つの方法
「レクサイル指数はどうやって知るの?」と思いますよね
いくつかの方法がありますのでご家庭に合った方法で調べてみましょう!
方法1:【一番正確】TOEFLのテストを受ける
最も正確に指数を知る方法は、TOEFL Primary® や TOEFL Junior® といったテストを受験することです
テスト結果には、スコアと共にレクサイル指数が明記されています
→テスト結果のサンプルを確認する
力試しも兼ねて、一度受験してみるのもおすすめです
方法2:【手軽な目安】英検®の級から換算する
すでに英検をおもちであれば、取得した級から、おおよそのレクサイル指数を推定することができます
英検協会は、各級のレベルがどのくらいのレクサイル指数に相当するかの目安を公開しています。
例えば、英検4級に合格した方であれば、以下の表を見ると460L~520Lが目安となります
- 英検5級: ~380L
- 英検4級:460L~520L
- 英検3級:530L~570L
- 準2級: 740L~780L
- 英検2級: 1000L~1020L
- 英検準1級: 1180L~1200L
- 英検1級:1280L~1360
出典:公益財団法人 日本英語検定協会 公式サイト(PDF資料が開きます)
ぜひ参考にしてみてください
方法3:【無料でざっくり】Amazonのサンプルでレベルを把握
「テストはまだ早いかな…」という場合は、Amazonが提供しているレベル別のサンプルテキストを親子で読んでみるのが簡単です
「このレベルならスラスラ読める」「これはちょっと難しいかな?」とお子さんの感覚を確かめることで、大まかなレベルを把握できます
【実践編】レクサイル指数で「ぴったりの本」を選ぶ魔法の法則
さあ、お子さんのレクサイル指数が分かったら、いよいよ本選びです!
ここでも、学習効果を最大化する魔法の法則があります
成長を促す「スイートスポット」を狙おう!
子どものレクサイル指数に対して「-100Lから+50L」の範囲の本を選ぶことが推奨されています
この範囲は、内容の約75%を理解できるレベルと言われ、「簡単すぎて退屈せず、難しすぎて挫折しない」という、まさに学習の「スイートスポット」
ほどよい挑戦が、お子さんの読解力を伸ばしてくれます
目的別・本の選び方
楽しくたくさん読む「多読」用
自信をつけたり、読書そのものを楽しんだりするためには、スイートスポットより少し下の「-100L~-250L」の本がおすすめです
スラスラ読める体験が、英語へのポジティブな気持ちを育みます
じっくり力をつける「精読」用
まさに「-100L~+50L」のスイートスポットの本を選びましょう
新しい単語や表現を学ぶのに最適です
どこで本を探せばいいの?
レクサイル指数が分かっても、そのレベルの本がどこにあるか分からなければ意味がありませんよね
便利なツールを使いこなしましょう!
- Amazonの商品ページ実は、Amazonの商品詳細ページにもレクサイル指数が記載されていることが多いです
「商品の詳細」欄をチェックしてみてください
購入を検討している本が、お子さんのレベルに合っているかすぐに確認できてとても便利です
(※すべての本に表示があるわけではありません)
Amazon のChildren’s Books (洋書)で絵本を探してみる - Lexile公式サイトの「Find a Book」でさがす
公式サイトの検索ツールで、お子さんのレクサイル指数を入力するだけで、レベルに合った本がリストアップされます
さらに、「冒険」「動物」「ファンタジー」といった興味・関心で絞り込めるのが最大の魅力
Lexile公式サイトの「Find a Book」で本を探してみる

最後に:数字はあくまで「出発点」
レクサイル指数は、本選びの悩みを解決してくれる非常に強力なツールです
しかし、一つだけ心に留めておいてほしいことがあります
それは、この指数は文章の「構造的な難しさ」を測るもので、物語の面白さやテーマの深さ、内容が年齢に合っているかまでは教えてくれないということです
最終的に一番大切なのは、お子さん自身の「これ、読んでみたい!」という気持ち
レクサイル指数を賢く活用しつつ、ぜひお子さんの興味や好奇心を尊重して、親子で最高の「次の一冊」を見つけてあげてくださいね!