【2025年最新】英検は何級が有利?大学・高校受験での使い方、有効期限など徹底解説

英検
ねこみみ

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悩める母
悩める母

「英検って、持っていると受験に有利って聞くけど、本当のところどうなの?」

「何級を取ればいいの?いつまでに取れば間に合う?」

かつての私と同じように、そんなふうに悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか

「英語の実力証明」の一つだった英検は、今や日本の入学試験において、合否を左右しかねない存在へとその価値を大きく変えています

しかし、その活用方法は非常に複雑

「とりあえず取っておけば安心」という時代は終わりました

志望校が国公立か私立か、どの都道府県にあるのか、そして高校受験か大学受験かによって、求められる級も、得られるメリットも全く異なります

この記事では、高校受験と大学受験において、受験戦略を成功に導くための「英検活用術」を、分かりやすく解説します!

【高校受験編】英検は「お守り」か、それとも「武器」か?

高校受験における英検の価値は、志望校の種類によって変わります

まずは、その違いをしっかり理解しましょう

スタートラインは「3級」から

高校受験で英検の優遇を考えるなら、目標のスタートラインは「3級」です

3級は「中学卒業レベル」とされており、多くの高校が評価の基準としています

まずは3級を確実に取得することが、全ての戦略の第一歩となります

公立と私立で大違い!優遇措置のリアル

  • 公立高校:限定的な「お守り」
    多くの公立高校では、英検の優遇は内申点(調査書)への1〜2点の加点に留まります
    これは部活動など他の活動と同列に扱われることが多く、合否を決定づけるほどのインパクトは限定的です。ただし、例外も存在します
  • 私立高校:合否を左右する「武器」
    私立高校は、生徒獲得のために英検取得者を積極的に優遇しています
    その内容は多岐にわたり、非常に強力です

ベストな取得タイミングは「中3の夏休みまで」

高校受験で英検を使うには、出願時に合格証明書が手元にある必要があります

特に推薦入試は秋には始まるため、中学3年生の夏休みか、遅くとも秋(第2回検定)までに目標の級を取得しておくのが理想です

中3の後半は5教科の受験勉強に集中するためにも、計画的な早期取得が合格のカギを握ります

【大学受験編】2級は当たり前?準1級でライバルに差をつけろ!

大学受験では、英検はさらに重要度を増します

高校受験とはルールが全く異なるため、頭を切り替えて戦略を練り直しましょう

有利になるのは「2級」以上、武器になるのは「準1級」

大学受験で英検が評価されるのは、原則として「2級(高校卒業レベル)」以上です

これが最低ラインと考えましょう

そして、GMARCHや関関同立、国公立大学といった難関大学を目指すなら、「準1級(大学中級レベル)」の取得が武器になります

準1級を持っていると、英語の試験が免除されたり、満点に換算されたりと、優遇を受けられる可能性が格段に高まります

4つのメリット:英検はこう使われる!

大学入試での英検の活用方法は、主に以下の4パターンです

  1. 得点換算
    取得した級やスコアを、大学独自の英語試験の点数に換算
    「準1級なら満点」という大学も少なくありません
    当日の試験と比べて高い方の点数を採用してくれる大学もあり、まさに「保険」になります
  2. 加点
    入試の総得点に点数がプラスされます
  3. 試験免除
    英語の試験自体が免除されます
    これにより、他の科目の勉強に全力を注げるため、戦略的に計り知れないメリットがあります
  4. 出願資格
    総合型選抜や特定の学部で、そもそも出願するための「パスポート」として必要になります

重要ポイント:「級の合否」より「CSEスコア」が合否を分ける

最近の大学入試で重要なのが「英検CSEスコア」です

これは、4技能(読む・聞く・書く・話す)それぞれの能力を数値化したもの

大学側は、単に「2級に合格したか」だけでなく、「CSEスコアが何点だったか」を重視するようになってきています

大学群求められる主な英検レベル主な活用方法
国公立大学2級〜準1級加点、得点換算、出願資格
早慶上智準1級〜1級出願資格、試験免除、加点
GMARCH2級〜準1級得点換算、出願資格、試験免除
関関同立2級〜準1級加点、得点換算

たとえ目標の級に不合格でも、CSEスコアが大学の定める基準を超えていれば、優遇措置の対象になるケースがあります

【重要】英検有効期限の落とし穴:「生涯有効」はウソ?

英検の資格自体は、一度取れば「生涯有効」です

しかし、これは受験においては大きな落とし穴です

入試における「2年ルール」という現実

多くの大学では、入試で利用できる英検の成績を「出願時から遡って2年以内に取得したもの」と定めています

つまり、高校1年生の早い時期に取得した級は、高3の出願時には使えなくなってしまう可能性があるのです

大学受験の英検取得ゴールデンタイムは「高2〜高3の1学期」

この「2年ルール」を考慮すると、大学受験で使う英検を取得するのに最適なタイミングは、「高校2年生の後半から高校3年生の1学期まで」と言えます

この時期に目標級を取得すれば、ほとんどの大学の出願に間に合い、かつ本格的な受験勉強のピークとも重なりにくいでしょう

結論:英検を制する者が、受験を制す!

最後に、中学から大学受験までを見据えた戦略的ロードマップをまとめます

中学生

  • 中2まで: 3級を確実に取得。高校受験の土台を築く
  • 中3: 準2級に挑戦。私立高校受験を有利にし、受験への準備を始める

高校生

  • 高1: 2級を確実に取得。大学受験のスタートラインに立つ
  • 高2〜高3の1学期: 準1級に挑戦。この時期の取得が、有効期限を考慮した上でのベストタイミング

受験における英検活用の成功には、以下の3つの視点が不可欠です

「公式情報」を必ず確認する
入試制度は毎年変化します。本記事は参考とし、最終的な判断は必ず志望校の最新の募集要項で行ってください

英検は「ツール」と心得る
単に取得するだけでなく、どう使えば合格に繋がるかを考える「戦略」が重要です

「普段の英語力」こそが合格への近道
直前の対策に頼らず済むよう、計画的に学習を進めましょう
特に独学では難しいスピーキングやライティングは、オンライン英会話などの外部サービス利用も有効です

大学受験親は語る

大学受験を経験した親が語る、英検との付き合い方

お子様は、どのような目的で英検を受験されていますか?

近年、英検受験は低年齢化し、幼少期のお子様のモチベーションアップに繋がる一方、一歩間違えれば「英語嫌い」を招きかねない両刃の剣とも言えます

中学・高校で英語学習が失速しないために大切なのは、幼い頃は遊びを通じて英語に親しみ、土台を築くこと

そして、必要な時期が来れば、過度な対策なしに目標級へ合格できる「本物の力」を育んでおくことではないでしょうか

大学受験で実感した「英検のリアル」

大学受験を通して、英検の役割について私なりに感じたことがあります

難関大学の志望者にとって英検準1級はもはや珍しくなく、それだけでは大きな差がつきにくいのが現実です(もちろん1級は別格です)

また、英語試験が免除になる英検利用入試は、募集枠が少なかったりと、かえって激戦となることも。勝負の土俵は、国語や社会といった他教科に移ります

我が家の場合、併願校では英検と当日試験のスコアの良い方を採用する方式を利用しましたが、本人は当日試験の方が手応えを感じたようです

そして志望校は、英検利用の激戦区を避けた一般入試で合格をいただきました

振り返れば、取得した英検は実質的に使わなかった、ということになります

「お守り」としての英検、そしてその先へ

とはいえ、英検資格が親子にとって大きな「精神的なお守り」であったことも事実

この経験から言えるのは、英検取得そのものに固執するのではなく、入試本番でも通用する「総合的な英語力」を身につけることが何より重要だということです

本質的な実力があれば、結果として英検の目標級にも無理なく手が届くはずです

懸念しているのは、英語が早期から「勉強」と化し、お子様が英語自体を嫌いになってしまうこと

小学校での英語が必修化・難化した今、親として子どもの英語学習にどう関わるかが、これまで以上に問われているのではと感じています

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